daichïogata-ワクワクしながら一本道を闊歩する-

daichïogata-ワクワクしながら一本道を闊歩する-

ファッションデザイナーとは不思議な生き物だと常々思う。

 

まずとっつきにくい、見た目も少し独特で筆者のようにいわゆる「普通に」生きてきた人種にとってはとてもハードルが高く感じる。

話してみるとさらに独特で、こだわりが強く美意識が高く自分とは「別の世界」で生きている人なのだと強く感じることが多い。

 

今回取材をさせていただいたdaichïogataのデザイナーの尾形大地さんは同性ということもあり特にそんな人種なのだろうと思っていた、後にその考えは驚くほど裏切られることになるのだけど、最初の印象は「僕なんかが話しかけていいのだろうか」そう思ってしまうオーラを持っていた。

 

初めてTwitterでdaichïogataの商品をみた時、スクロールする手が止まったのを鮮明に覚えている。

「なんだこれ、かっこいいな」

すぐに画像を保存して妻に見せて「どうこれ、カッコ良すぎるよね」と見せびらかしていた。

SNS上では大量のイイネを獲得していて、ここまで完成された世界観を作れるのはすごいなと素直に思ったものだ。

その時からいつか一緒に仕事がしたいと思っていて、僕たちが運営するARATASHIを始めるとき意を決してコンタクトを取ったのだった。

 

取材を通しての違和感

僕が強烈に惹きつけられたdaichïogataの服作りのルーツを探すためにいろんな質問を投げてみたのだがそこである意味強烈なインパクトを受ける出来事があった。

 

僕は取材をするときの悪い癖かもしれないがどこかで「クセ」を探していく。

そして見つけた「クセ」と僕が考える「普通」とを比べてその差異を紐解くことでその人やブランドのルーツを探していく。

 

もちろん尾形さんにもその「クセ」がたくさんあって、こんな力強い服ができているのだろうと期待したのだが、取材を通してその「クセ」が見当たらなかったのだ。

 

例えば

コンセプトは「紳士の装いを淑女に」というものであり、もちろんこのコンセプトのルーツは紳士服作りにあるのだが

「なぜレディースなんですか?」

と聞いてみると

「学校でレディースの服作りを学び、面白かったから。」

と答えてくれたし

 

「趣味はありますか?」

と尋ねてみたら

「んー休日に酒を飲むくらいですかね。」

と答えてくれた。

 

他にも質問を投げかけてみたけれど両親がファッション関係をしていたわけでもなく、本人がクラシックカーに乗っているわけでも、普段スーツを着て過ごしているわけでもなかった。

 

要するにイギリスの紳士服やミリタリーが好きな大学生が服作りを始め、レディースの服作りを学んでレディース服を作り始めた。

なんともクセのない「真っ直ぐ」な背景だった。

 

学生時代の展示会

 

しかし取材を続けていくとその「真っ直ぐである」ということが大きな価値につながっていることに気がついた。

 

一本道を闊歩する

 

何かネタはないか?と粗探しをする僕が

「何でミリタリーやイギリスのテーラードが好きなんですか?」

って聞いたら

「かっこいいんですよ。」

とめちゃくちゃ顔をくしゃくしゃにして笑いながら答えてくれた。

 

その笑顔があまりにも輝いていたので少し驚いた、そのとき「はっ」として彼は誰よりも真っ直ぐ「好き」をただ「好き」なのではないだろうかと気が付いた。

試しに

「ミリタリーの洋服とか持ってるんですか?」

って聞いたら

「持ってないです。全部分解しちゃってないんです。」

と話してくれたのだ。

 

僕は人生においていろんな寄り道がその人の人生を彩って、深みを作っていくのだと思っていた。

しかしそうではなく尾形さんの人生はただ真っ直ぐ「好き」を求めているのだ。

 

服に出会い「好き」になって、テーラーを学び、レディースにときめいた。

入学してすぐに「卒業と同時にブランドを始める」と決意してそのために準備して、公約通り卒業後すぐにブランドを始めた。

 

そんなストーリーにも尾形さんの「真っ直ぐさ」が現れていた。

尾形大地は一本道を闊歩している。

だからただかっこよかった。

 

僕が最初に感じた力強さはその人の「クセ」から来るものではなくただシンプルに「かっこいい」真っ直ぐな生き方だった。

daichïogataの魅力

そんなデザイナーの真っ直ぐさがdaichïogataの魅力につながっているのではないだろうか。

 

過去に作って「これは納得がいった」という商品はありますか?と聞いたら即答で21AWのJKは本当に良くできました。とこれもすごく明るい笑顔で答えてくれた。

 

ブランドを始めて1-3年は苦労の時期が続いた、その時は「お客様が何を求めているか」を考えながら作っていた。

しかしある時

「自分の作りたいものを自信を持って作っていこう」

と心に決めた時から状況が変わってきたと教えてくれた。

 

僕がTwitterで商品を見て強く惹かれたのもちょうどこの時期だった。

尾形さんの強く真っ直ぐなものづくりが花開いた瞬間だったのだろう。

 

もちろんお客様がどんなものが欲しいのか、そう考える必要があるしそれをなくしてデザイナーはできないと思っている。

しかし尾形さんの場合はそうやって考えるよりも、自分の真っ直ぐ作りたいと思える「かっこいい」を作ることでパワーを最大化させるのだ。

僕は尾形さんを一言で例えると「男の子!」だと思う。

 

ご本人にも「めちゃくちゃ男の子ですね!」とお伝えしたのだけれど、かっこいいものを見て笑ってやりたいことをやり尽くして、決めたことを実行する。

好きな服は分解してなくなっちゃう。

 

とても素直でかっこいい男なんだと思う、そんな尾形さんが作るから「女性が作るかっこいい女性」ではなく「男の子が作るかっこいい女性」が完成するのだろう。

 

最後に「これからのdaichïogataを楽しみにしてくれているお客様に何か一言お願いします。」と聞いてみると、これまた尾形さんらしく

 

「楽しみにしててほしいと思います。

今もお客様にワクワクしてもらえてると思うけれど、それをどんどん超えていきます。」

 

と力強い、真っ直ぐな言葉で締めてくれた。

 

気持ちいいくらいに真っ直ぐなdaichïogataが益々楽しみである。

 

 

そんなdaichïogataの新作をARATASHIでは限定で受注販売する。

https://aratashifashion.com/products/daichiogata-black

 

 

【予約期間】

2022.3.18(金)20:00〜2022.3.27(日)23:59

※2022.5月下旬〜6月初旬頃 発送予定